趣味は何かと聞かれても

あなたの趣味はなんですか?と聞かれた場合、これといって特別な関心を持つことなく生きてきた私は、無趣味が少し恥ずかしいものだということを知っているので、本を読むことです、と答えるようにしています。

一般的に読書が好きな人というのは、頭が良さそうとか、おしゃれだとか、インテリ系みたいなイメージがありますね。

なので、初対面で相手に私が知的だと印象づけることができます。

しかしながら、私が読むのは漫画やライトノベルといった、アニメ系のコンテンツの類い。

質問してきたのが同年代だったり若者であったり、またアニメが好きな相手ならともかく、アニメにあまり関心のない人が相手だと通用しません。

一般的にアニメというコンテンツが普及してきて、アニメオタクが後ろ指さされる一昔前と違ってきているとはいえ、世間の目はなかなか厳しいです。

メイドやツンデレといった言葉が普及して当たり前になったのもわりと最近で、理解してくれる人もいれば、まだまだそういったジャンルをキモイと思われる方もいるでしょう。

お子様向けの朝のアニメから一般家庭向けの夕方アニメ、深夜にだけ放送されるちょっとえっち系や、グロテスクなものまで、アニメのジャンルも様々。

児童ポルノ禁止法の件でいくつかの作品がとりあげられることもありました。

まだまだアニメなどのコンテンツを認めてない方もいらっしゃると思います。

最初に趣味は読書です、と知って、いざ読んでいる本はと聞いてみれば、夏目漱石ではなく夏目友人帳であるとか、アガサクリスティではなくアガサ博士(コナン)であると知られれば、なんだ漫画かよ。

と相手を落胆させてしまう可能性があります。

趣味は?と聞かれ、読書ですと答え、どんな本を読むの?と聞かれるのは自然な流れ。

私もそこまで考えが至らないわけではありません。

見栄っ張りな私は、古本屋で買った村上春樹やシェークスピアを本棚の右上奥に用意しています。

なぜその作家にしたのかは、個人的にこれ読んでたら知的かもしれないな、という独断です。

うずまき猫の見つけ方、村上ラヂオ、ハムレットにリア王。

他にもありますが、割愛させていただきます。

それらを片っ端、財布の中身と見栄をはかりにかけ、時間をかけて買いました。

しかしいまだに一冊も、一行も読んでいません。

活字だらけの本が苦手、というわけではありません。

漫画以外にも、ライトノベルという、挿絵数枚であとは活字だらけの本も結構読みます。

ライトノベルというのは、登場するのが一般的な文学作品の人物よりもちょっとファンタジーな設定だったり、文章が文学よりもやわらかな書かれ方をしていて読みやすく、児童書以上大人文学作品未満の中高生向けの小説、といったところでしょうか。

値段も漫画に比べるとお手頃で手が出しやすいのが特徴です。

漫画と違って表紙や挿絵が少ないのに、衝動買いさせたくなるような絵の可愛さや、読みたくなるようなタイトルの奇抜さなどが重視されている変わったジャンルだったりもします。

略されてラノベと呼ばれます。

昔からインドア派であった私は、親戚のお兄ちゃんからお古で貰った山のようなラノベの古臭い匂いを嗅ぎながら休日を過ごしました。

この古臭さがいいのなんの。

小説を読むならそのまま文学作品も読めそうなものですが、文学小説よりはライトノベル、ライトノベルよりは漫画。

となってしまいます。

結局誰の作品も読んでいない私は、趣味の話を聞かれてしまうと、どのみち恥ずかしい思いをしてしまうのです。

読書ですと答えても読んでいるのは漫画だし、趣味はないですと答えるとつまらない人間だと思われてしまうし。

こうしてここに書いた記事の内容を熱弁しても、それはそれで恥ずかしいと思います。

名前も顔も見えないネットだからこそ、こうして熱弁できるのです。

ネットが普及していない時代は、胸に秘めた思いを、人はどうやってたくさんの人に伝えていたのかというと、もしかしたら、小説という手段によって伝えていたのかもしれませんね。

あなたの趣味はなんですか?人に面と向かって言えない趣味があるなら、私にこっそり教えてください。